体温が、鼓動が歌う。
 巻き戻ってきた記憶がゆっくりと整理され、そして形になる。
 それは傍から見れば動物のじゃれあいにしか見えない刹那な歌。


 誰が歌いたがってるの?
 誰が歌おうとしているの?


「アンタのそばには、オレがいるよ」



 とくん、と心臓が歌う。
 その度にアンタは眠そうにしながらもオレの存在に気付けばいい。





>> 幻影大郷様のところのメイン二人。
 某話の感想が言葉に出来なくて描いた思い出。

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